すべては何かのために vol.61 「4年に1度」
World Cup 決勝
アルゼンチン vs フランス
個と個の戦い!
決勝に勝ち進んだのは、2大会前のファイナリストであるアルゼンチンと前回大会王者であるフランス。
過去2度の世界王者に輝いている両チームが、3度目の戴冠を目指して激突した。
試合はアルゼンチンが主導権を握ると、23分にアンヘル・ディ・マリアの仕掛けからアルゼンチンがPKを獲得。
このチャンスをリオネル・メッシがしっかりと決めて、アルゼンチンが先制に成功。
さらに36分には鋭いカウンターからディ・マリアが追加点を奪い、前半はアルゼンチンが2点リードで終えた。
一方、2点を追いかけるフランスは、早くもオリヴィエ・ジルーとウスマン・デンベレを交代させる。
しかし前半をシュート0本で終え、後半に入ってもエンジンがかからず苦しい展開となった。
70分になると、フランスはキリアン・エムバペがようやくチーム初シュートを放つが決めきれず。
しかし80分にエムバペのPK弾で息を吹き返すと、わずか1分後には再びエムバペが蹴り込んで、試合は振り出しに。
そのまま90分が終了し、試合は延長戦へと突入した。
すると延長後半の4分、アルゼンチンはボックス手前で細かくパスを繋ぐと、最後はメッシがこぼれ球を押し込み勝ち越しに成功。
ところが、延長後半12分にはフランスにPKが与えられ、これをエムバペが決めて試合は再び振り出しに戻った。
延長戦はそのまま終了を迎え、120分を戦い終えて3-3のドロー。
優勝の行方はPK戦に委ねられた。
迎えたPK戦はアルゼンチンが制して勝負あり。
アルゼンチンは1986年大会以来36年ぶり3度目となるW杯制覇を達成。
メッシにとっては5度目の挑戦で、ついに悲願の初タイトルを手にした。
メッシのための大会になったように思うが、メッシのために走り切ったチームメイトたちの勝利だと感じる。
ぞれぞれがそれぞれを解り合い、自由な想いのままに合わせながら動く。
チームは個のために有る。
個はチームのために有る。