すべては何かのために vol.27

慎STYLE

見える景色

毎週ではないが日曜日ゲームの日を作っている。年齢・性別・国籍の枠を超えて、ボール蹴りたい人が集う。

毎回沢山の人たちが集まってくれるので有り難いし、個々に色んな楽しいを感じてくれてると思っている。

全体的には最初の1時間ぐらいはどういうことをして欲しいかどうかを説明して、ゲームを楽しんでもらった。

1つのヒントを説明しただけでも何人かは変化あった。

その中である男の子が気になっていた。

サッカーできる場にはいるが何をするべきなのかが明確になっておらず、悶々とやってる感じがあった。

ヒントも小出しにしようと思い、アドバイスを一つした。何をしにここに来たのかのアドバイス。

その子なりの答えを出そうと動きが少し変わった。「いいぞ・いいぞ」と心の中で思いながら見ていたが、でもなんかもう少し思ってた感じとは違って見えた。

少し経ってからもう一つアドバイスしてみた。戦うことのアドバイス。

前にも少し教えていた場面があり、そのことを今活かすべきではないのかと話をしてみた。

それから見違えるほどに変化していた。それを見ながら優越感に浸った。

最後の方に「見える景色変わっただろう?」と声をかけた。

「うん」と笑顔で答えてくれた。

自分が全体を見る景色の中でその男の子に焦点がいったタイミングは間違えてはなかったし、伝えた言葉の答え合わせは正解に近かったのだろう。

その男の子が次からまたそれが続けてできるかどうかは分からないけど、1度見た良い景色は覚えてくれてるだろうから次ではなくてももうできる時がくるに違いない。